インタビュー

【インタビュー】SERO: CSO – Tony Tang 氏(後編)- 世界初匿名スマートコントラクトのプロジェクト内容について訊く

SERO: Tony Tang インタビュー
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ブロックチェーンでは透明性が良しとされている風潮がある反面、プライバシー侵害の可能性をはらんでいます。そのため、スマートコントラクトのトランザクションを匿名で実施できるプロジェクトの競争が激化しています。

SEROは、世界で初めて匿名スマートコントラクトを実現し、プロジェクトはSEROブロックチェーン上で独自のプライバシーコインを発行することができます。

当メディアでは、SEROのChief Global Strategic Officer兼SERO財団のDirectorであるTony Tang氏にインタビューしました。

インタビューは前後編に分かれています。後編では、投資家から見た場合のSEROトークンや今後のマーケティング戦略についてご紹介します。前編がまだな方は、以下の記事を先にご覧ください。

▼前編はこちら

【インタビュー】SERO: CSO - Tony Tang 氏(前編)- 世界初匿名スマートコントラクトのプロジェクト内容について訊く
ブロックチェーンでは透明性が良しとされている風潮がある反面、プライバシー侵害の可能性をはらんでいます。そのため、スマートコントラクトのトランザクションを匿名で実施できるプロジェクトの競争が激化しています。 SEROは、世界で初めて匿名スマー...

SERO: Tony Tang氏インタビュー 後編

投資家視点から見たSEROトークン

加藤:SEROトークンは、IEO実施後から高いROIを達成できています。投資家の視点からみて、SEROトークンを買うメリットとは何でしょうか?

Tony:SEROは、実世界ソリューション向けのオペレーティングシステムネットワークという立ち位置とっています。そのため、投資家には短期的にSEROに出入りする資金の流れに注目することをお勧めします。

我々は、SEROトークンをビジネスニーズの需給関係と価値がリンクするようにしています。半減期を経ると、合計で6億5000万トークンが流通します。5月になると、自然マイニングによる半減期の別マイルストーンがあります。主要なDAppsでは、2000-4000万のSEROトークンを契約担保にするのが普通であるため、需要を計算することは難しくありません。それらを考慮に入れると、投資家はSEROトークンの基本価値を計ることができ、また産業需要の正常に応じて将来の価値を計ることができます。

我々は、価格の構築者ではなく価値の構築者です。実際のSEROトークンの価値は、現在の取引価格に反映されているものにさえ及ばないと考えています。

SEROのこれからのマーケティング

加藤:マーケティングについてお訊きします。現在どのようなマーケティングを計画していますか?どのエリアに注力し、どのようにビジネスや開発者を獲得していくのでしょうか。

Tony:我々はSERO財団のディレクター陣と共に、既存の中国コミュニティへの浸透を図っていきます。我々は、SEROの基本的なストーリーが、3万ものファンの間で間違って解釈されていると感じています。彼らは、まだSEROのことを「技術的なコンセプト」として捉えています。我々は、彼らに対して、SEROはもはやコンセプトではなく、適用可能な技術になっていることを知らせていきたいと思っています。

また、海外で我々の技術の認知度を高めていきます。 具体的には、韓国とヨーロッパのパートナーと協力して、エコシステム開発者の注目を集めるようにします。 また、SEROトークンに対応したウォレットを増やすために、Atomic Crypto Walletの開発会社と密に連絡を取り合っています。

Ethereumが匿名機能を獲得した場合のSEROの優位性とは

加藤:SEROはEthereum仮想マシン(EVM)互換ですが、Ethereumが匿名技術を導入した場合に、SEROの優位性は失われませんか?

Tony:まず我々が強く主張したいことがあります。それは、Ethereumがレイヤー2レベルで匿名性を実装する場合、それはそもそも偽りの実装になるということです。匿名性がベースレイヤーに組み込まれたSEROと比較すると、レイヤー2の実装は制約があり不完全です。

まず、ZKPを処理するためにかかる計算リソースが膨大になります。Ethereumネットワークは、追加の作業を加えるために追加のGASを加えなければいけません。一方で、SEROではGAS請求のネットワークとして設計していません。SEROのGASは形式的なものであり、非常に低いコストです。

また、ベースレイヤーに影響を及ぼさないレイヤー2の実装は、第三者に取引額を知られることを防ぐことができるだけです。アドレスそのものを保護することはできません。Ethereumとレイヤー2の組み合わせの構造の観点で考えると、Ethereumベースのレイヤー2では100%の匿名性にはなりません。

過去にEthereumにかかってきた負荷を考慮すると、匿名性のためにネットワーク全体を改造することは、現状肥大化しているエコシステムが揺らぐことになるでしょう。これは、事実上不可能なことです。実際に、Ethereumベースのレイヤー2ソリューションが登場すると、SEROの優位性がより明らかになると考えています。

SEROが社会にもたらす影響

加藤:SEROは社会にどのような影響をもたらしていきますか?

Tony:SEROのビジョンは、パブリックに維持された分散型オペレーティングシステムであり、デジタル時代において解決が困難だった問題を、規制に準拠できるプライバシー保護ネットワークの枠組で解決できるようにしていくことです。

BtoBからBtoC、ECやデータ処理など、SEROは幅広い領域における利用拡大が期待できます。我々はSEROを、パブリックブロックチェーンがエンタープライズ向けブロックチェーン技術と競合できるものであると断言できるレベルのフラグシップ製品にしていくつもりです。

将来への意気込み

加藤:将来への意気込みを教えてください。そして、日本の読者にメッセージをお願いします。

Tony:私が熱意を持ってSEROに取り組んでいる理由は、私が長年金融機関にいたからです。そこでは、ビジネスや金融の領域において、中央集中型のシステムがボトルネックになっているという疑いようのない事実を目の当たりにしてきました。

解決すべき問題があるところには市場が存在します。我々は、大きくて深い市場について話しています。我々は現在ブレークスルーの夜明けを迎えており、SEROがこの過程に参加できていることを誇りに思っております。もちろん、我々はそれに対して責任を負っていきます。

日本の投資家の皆さまには、SEROトークンの取引活動にとどまらず、SEROの真の目的と目標を達成するために、SEROチームが日ごろから行っていることを理解した上で決定を下すことをお勧めします。

SEROについて、あなたと共有する機会を得ることができ感謝いたします。 -Tony@SERO

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世界初の匿名スマートコントラクト「SERO」のプロジェクト概要
先日の「2019年のICO/IEOから見るリターンが見込まれるプロジェクトの傾向」の記事において、特にパフォーマンスが良かったプロジェクトを取り上げていきます。 パフォーマンスが良いプロジェクトには共通点があります。それがテクノロジーに特化...

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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