FTXの公式アナウンスによると、5月13日21:00頃(SGT: シンガポール時間)、Mercurial FinanceがFTXでIEOを実施すると伝えている。
詳細は下記のURLを参照:
Mercurial Financeとは何か?
MercurialはDeFi初のステーブルコインの動的ボールトを構築しており、ユーザーがステーブルコインを簡単に預け入れ、ミント(発行)、自分のニーズに合わせた流動性提供ができる技術ツールを提供する予定であると伝えられている。
ステーブルコインは、合成資産(マルチアセット)の作成、スワップ、貸借などDeFiにおける需要の大部分を占めているため、ステーブルコインの流動性を確保することはDeFiエコシステムにとって非常に重要である。
今回FTXでIEOを実施するMERトークンはSolana系のDeFi暗号通貨として、スワップの手数料、イールドファーミングの手数料、およびmUSDなどの合成資産の担保として保有者の価値を獲得するように設計されている。
- プロジェクト名:Mercurial Finance
- ティッカー:MER
- 総供給量:1,000,000,000 MER
- 上場時の循環供給:最大55,000,000 MER
- プロトコル:?SPL(Solana)チェーン
FTXの過去のIEOの実績は?
過去FTXで実施されたIEOと言えば、Solana上にDeFiに特化したDEXを作るプロジェクトSerum(SRMトークン)、2020年12月のBonfida(FIDAトークン)、及び2021年3月のOxygen(OXYトークン)である。
Serum(SRM)
先ず、SRMはIEOが終わり、2020年8月にBinanceやFTXなどを始めとする取引所への上場を果たし、1トークンあたり0.11ドルとなっていたが、上場時の時価は8倍となる0.8ドルを記録した後も上がり続け、その後最高値で18倍となる1.97ドルに達した。現在、SRMの価格は10.78ドル付近で上下しているが、今後も上昇が期待できる。
Bonfida(FIDA)
Bonfidaは、プロジェクトSerumやSerumに使われるブロックチェーンSolanaと、Serum DEX(分散型取引所)の持つユーザーベースとの間にあるギャップを埋める架け橋になるプロダクトである。FTXでIEOが終わり、BitMax等の複数の取引所で上場を果たした後、1トークンあたりの価格は0.1ドルであったが、当時の最高値は6倍の0.6ドルへと達しており、現在は3.5ドルとなっている。
Oxygen(OXYトークン)
OxygenのOxygenプロトコルは、Serum DEX(分散型取引所)とそのエコシステムに構築された、オンチェーンの分散型プライムブローカレッジである。FTXでIEOが終わり、3月16日にBitMaxで上場を果たし、1トークンあたり0.125ドルだったが、最高値は30倍を記録し、現在は3.01ドルとなっている。
FTXについて
FTXは、2019年に設立された比較的新しい海外仮想通貨取引所だが、信頼度の高い運営元や提携先をバックに付けていることから、FTXに対しても高い信頼性が寄せられている。FTXとは仮想通貨デリバティブ取引所のことであり、またFTXでつくられたオリジナルの取引所トークンは「FTT」である。
FTXは2020年から2021年にかけてSRM、FIDA、OXYのIEOプロジェクトを実施したが、総じて注目すべき高値を記録していた。今回、FTXは5月13日に新たなIEOプロジェクトMERを推し進めている訳だが、従来の実績があることから、Mercurial Financeに寄せられている期待感が高まっている。
FTXのIEOに参加するには?
IEO参加条件
- 5月12日の午後9時(SGT)までに最低150 FTTをステーキングすること*1
- 少なくともKYCレベル2に承認されていること
IEO実施時期
5月13日 午後9時(SGT)開始、5月13日 午後10時(SGT)終了
※申し込み時間は1時間しかないのでご注意ください。
入札可能額
チケットごとに4,000 MERに対して最低400 USD(T)(0.1USD/MER)、最大500 USD(T)と5 FTT(0.125USD/MER+5FTT)
※最高入札額で入札するチケットが1,000枚を超える場合は、それらの間でランダムに割り当て
※合計4,000,000 MERトークン
割当枚数
1,000チケット
FTTはFTXの取引所トークンであり、これを最低150FTT*1を保有することが必要となる。なお、価格情報は以下のリンクから確認することができる。

*1 1チケット入手するための最低要件がFTTのステーキングになる。以降、FTTの保有数に応じて配布されるチケットは、以下の通りとなる。
> = 1,000:2チケット
> = 10,000:3チケット
> = 50,000:4チケット
> = 250,000:5チケット
> = 1,000,000:6チケット
