Layer2・サイドチェーン暗号資産

あらゆるチェーンの資産をトレードできる「DODOchain(DODO)」の解説

Layer2・サイドチェーン
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DODOchain(DODO)の概要

DODOchain(ドードーチェーン)は、あらゆるチェーンの資産を取引可能にするレイヤー3のブロックチェーンです。取引のためのPMM DEXであるDODO Trade Hubを備え、開発者はEVM互換のアプリケーションをDODOchain上で展開することができます。

ブロックチェーン技術の進化により、様々な独自チェーンやロールアップが登場し、流動性の分断化が深刻になっています。 これを解決するために、ブリッジやIBC(Cosmos系)、XCM(Polkadot系)などのソリューションが登場しました。しかし、ブリッジではセキュリティ侵害が絶えず、IBCやXCMでは流動性のやりとりがエコシステム内にとどまってしまいます。さらに、資産をチェーン間で移動しても、流動性が分断しているという状況には変わらず、問題の根本的な解決には至っていません。

また、チームは、2020年8月に自社のPMM DEXとしてDODO(過去記事)をリリースし、バージョンアップを重ねて、14のブロックチェーンに対応させています(2024年5月5日現在)。 しかし、DEXにクロスチェーンアグリゲーターを導入しても、上記の問題には直面したままでした。

このような経験から、DODOchainは、あらゆるチェーンがDODOchainに接続可能になるようにし、ユーザー資産がどのチェーン上にあろうとも簡単に取引に参加できるようにすることで、これまで述べてきた問題を解決します。DODOchainでは、チェーン構築を効率化し、効果的な相互運用性を確保するために、モジュラーチェーンの技術スタックを用いています。Arbitrum Orbit、AltLayer、EigenDAなどを統合することにより、EVM互換チェーンや非EVM互換チェーンを含むあらゆるチェーンに対応します。

DODOchainの技術ハイライト

DODOchainのアーキテクチャ概要(引用元:Overview – Architecture

DODOchainは、Arbitrum Orbitを利用し、Layer3 Orbitchainとして構築されています。以下の技術スタックを用いており、開発者にアプリケーションを構築するための高い拡張性と効率的で使いやすい環境を提供します。

Arbitrum OrbitArbitrum Orbitは、独自のレイヤー2またはレイヤー3をパーミッションレスに構築できるフレームワークです。Arbitrum Orbitを使うことによって、開発者はユーザーのニーズやチェーンの目的にあったコンポーネントを自由に選択して利用することができます。

EigenLayerとEigenDAEigenLayerは、Ethereumのリステーキングを行うことにより、その上で構築されたアプリケーションであるAVS(Actively Validated Services) に対してEthereumのセキュリティを提供します。また、DODOchainは、データ可用性のためにEigenDAコンポーネントを使うことで高いスループットを確保することができます。

AltLayerAltLayer解説記事)は、EiganLayerのリステーキングメカニズムを使用し、RaaS(Rollup as a Service)を実現します。これにより、ネットワークのセキュリティと分散化が強化されると同時に、迅速な展開とクロスチェーンの相互運用性が可能になります。

DODOトークン

DODOchainでは、ネイティブトークンとして$DODOを使用します。

$DODOは、既にPMM DEXのDODOのガバナンストークンとして発行されていますが、DODOchainにおける$DODOは、ガスとして使用できる以外の用途は発表されていません(2024年5月5日時点)。

DODOchainに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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