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プロジェクト分析

Bitcoin Vault(ビットコイン ボルト)についてプロジェクト概要を解説

プロジェクト分析

Bitcoin Vault(ビットコイン ボルト)は、最近、Twitterで賛否が分かれるコインとしても知られています。

今回は、Bitcoin Vaultのホワイトペーパーや公式情報をもとに、どのようなブロックチェーンかを確認していきます。

Bitcoin Vault の概要

Bitcoin Vault は、2019年12月に、大手マイニング企業であるMINEBEST社によって開発されました。ビットコインベースのチェーンであり、ビットコインをハードフォークしたものではありません。コインのシンボルはBTCVになります。

BTCVは、Coinealに2019年12月21日に上場し、終値 0.000900 BTCをつけ、その後2020年7月31日には 0.0391004 BTCになりました。上昇率は、BTCベースで43.4倍、USDベースで49.8倍になります。

ビットコインマイニングのマルチレベルマーケティング案件であるマイニングシティにおいて、ビットコインと同時にマイニングできるという触れ込みのもと積極的に宣伝されてきた経緯もあるため、ブロックチェーン業界内ではスキャムとの声もあり、懐疑的に見ている人も少なくありません。

一方で、Bitcoin CashやBitcoin SVを超えるハッシュレートを確保し、Proof of Work(PoW)を採用しているブロックチェーンとしては、ビットコインに次ぐ2番目のハッシュレート規模になります。

Bitcoin Vault の特徴

MINEBESTが開発

Bitcoin Vaultは、MINEBEST社によって開発されました。MINEBEST社は、大規模なマイニング施設をホスティングしており、稼働中のもので140MWの規模があり、建設中のものは220MWの規模になります(2020年7月時点)。

MINEBEST社主導のと見られるホスティングが行われているため、実際に高いハッシュレートを確保しています。2020年7月31日現在のBitcoin Vault Explorerのデータによると、Bitcoin Vault は12.322 EH/sのハッシュレート確保し、BCHの3.1701 EH/sやBSVの1.8756 EH/sを超える規模となっています。

価値の貯蔵に焦点を当てている

ビットコインやそのハードフォークでは、通貨として使われる価値の交換に焦点を当てています。即ち、よりスケーラブルで効率的な決済システムの提供が主になっています。

Bitcoin Vaultでは、Vault(=貯蔵所)と名のつく通り、価値を貯蔵が主軸になります。ホワイトペーパーでは、電子現金と電子ゴールドは相容れないものとし、Bitcoin Vaultでは電子ゴールドに振り切るという方針を述べています。

そのため、BTCVの送金確定は遅く、BTCVの不正送金があった場合に、ウォレットの所有者が送金を取り消すための猶予が24時間が与えられます。

盗難防止の仕組みを備える

通常のBTCVの送金は、トランザクションが新しいブロックに追加され、完全に確定するまでに24時間がかかるようになっています。Bitcoin Vault では、ウォレットの所有者が確定するまでの24時間以内にBTCVの送金をキャンセルすることができるようになっています。

具体的には、BTCVの送金が実行されると、ウォレットの所有者に警告が送られます。所有者は、自分が意図しない送金の警告を受け取った場合、リカバリ・トランザクションを実行し、24時間以内(=新たに144ブロックが生成されるまで)にBTCVの送金をキャンセルすることができます。リカバリ・トランザクションを実行する場合には、秘密回復鍵を使用します。

Bitcoin Vaultのリカバリ・トランザクション

Bitcoin Vaultのリカバリ・トランザクション(ホワイトペーパーより引用)

リカバリ・トランザクションが実行されたウォレットは、盗難が試みられたウォレットとみなされ、既存のウォレットに入っているBTCVは新しいウォレットに転送され、新たな秘密回復鍵が発行されます。

複数署名ができた場合のみ即時送金ができる

Bitcoin Vault では、盗難防止のために通常はBTCVの送金確定が24時間かかります。しかし、実際に利用する上ではすぐに送金を済ませたい場合があります。

そのための機能として、Bitcoin Vault にはBTCVを即時送金できるインスタント・トランザクションが搭載されています。

インスタント・トランザクションでは、通常の送金で使用する秘密鍵に加え、秘密鍵がもう1つ必要になります。合計2つの秘密鍵を使用することにより、トランザクションが新しいブロックに追加され完全に確定するまでにの時間が10分に短縮されます。

Bitcoin Vaultの通常トランザクションとインスタント・トランザクションの比較

Bitcoin Vaultの通常トランザクションとインスタント・トランザクションの比較(ホワイトペーパーより引用)

ビットコイン用のASICでマイニング可能

Bitcoin Vaultでは、オリジナルのビットコインプロトコルと可能な限りの互換性をもたせる設計方針がとられています。既存のビットコインのフルノードやウォレット、マイニングプールやマイナーに必要なコード変更が最小限になるように配慮されています。

ブロック報酬の減少期が短い

ビットコインと同様に、Bitcoin Vaultでも半減期に相当するものがあります。ただし、ビットコインと異なり、ブロック報酬が半減するものではありません。

Bitcoin Vaultは、ブロックが10分ごとに生成され、26,600ブロックごとにブロック報酬が減少していきます。そのため、6ヶ月ごとにブロック報酬の減少が発生することになります。これは、ビットコインの約4年ごとと比べると、かなり短い期間に設定されています。

ブロック報酬の変化は、下記の表の通りとなります。

減少回数 報酬BTCV 報酬期間 報酬のおおよその変更時期 マイニングされるブロック数 マイニングされる枚数 累積枚数 総発行数に対する比率
1 175 7ヶ月以内 29,850 5,223,750 5,223,750 25%
2 150 6ヶ月 2020年5月 26,600 3,990,000 9,213,750 44%
3 125 6ヶ月 2020年11月 26,600 3,325,000 12,538,750 60%
4 100 6ヶ月 2021年5月 26,600 2,660,000 15,198,750 72%
5 75 6ヶ月 2021年11月 26,600 1,995,000 17,193,750 82%
6 50 6ヶ月 2022年5月 26,600 1,330,000 18,523,750 88%
7 25 6ヶ月 2022年11月 26,600 665,000 19,188,750 91%
8 12.5 6ヶ月 2023年5月 26,600 332,500 19,521,250 93%
9 6.25 6ヶ月 2023年11月 26,600 166,250 19,687,500 94%

BTCVが取り扱われている取引所

Bitcoin Vaultのロードマップ

2020年6月2日時点のBitcoin Vaultのロードマップは、以下の通りとなります。

  • 2019年4Q:Bitcoin Vault(BTCV)のリリース
  • 2020年1Q:モバイルウォレット公開
  • 2020年2Q:追加のキー統合、分散型デジタルマイニング標準(DDMS)統合
  • 2020年3Q:BTCV取引所上場の拡大
  • 2020年4Q:グローバル・マーケティング・キャンペーン実施

Bitcoin Vaultに関する情報

公式情報

当メディアによる記事

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