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三国志が舞台の Play-to-Earnゲーム「Fantasy of Three Kingdoms」の解説

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Axie Inifnityから発したPlay2Earn (遊んで稼ぐ)は、わずか半年で暗号資産ユーザーをとりこにし、地域によってはそれを仕事にする人まで現れています。そして、昔からゲームで人気が高い題材の1つである「三国志」が、Play2Earnタイトル「Fantasy of Three Kingdoms」として登場します。

Fantasy of Three Kingdomsの概要

Fantasy of Three Kingdoms(以下、Fantasy3K)は、三国志を舞台にしたシミュレーションゲームです。プレイヤーは三国志の舞台のいずれかの国に属し、自らの武将を強化して他のプレイヤーと同盟を組んだり、戦いを通して国を拡大していきます。そして、国を発展させることを通して経済圏を回し、実際に稼ぐことができるようになっています。

Fantasy3Kでは、プレイヤーに多くの稼ぐ手段を提供します。プレイヤーが治める土地から発生する経済行動に対して「税金」を徴収することができます。さらに、国の発展に欠かせない土地や建物、戦いに欠かせない武将や武器などの要素がNFT化され、それらを自由に取引することができるようになっています。ゲーム内のすべての取引は、Fantasy Chainと呼ばれるEthereumのサイドチェーンで行われるため、ユーザーは手数料をほとんど気にすることなくゲーム内の経済活動に参加することができます。

ゲームの開発チームは、SEGAやコーエーテクモ、UBIなど、ゲーム開発経験を持つメンバーで構成されています。そして、現状で投機の対象となりがちなPlay2Earnのゲーム領域において、持続可能なゲームを作り出すために取り組んでいます。ゲームは、2022年1月にNFTがリリースされ、同年Q2にテスト版、Q4に正式版がリリースされる予定です。

Fantasy of Three Kingdomsのゲームシステム

Fantasy3Kでは、ユーザーはゲーム内の土地を獲得して都市を発展させ、他のプレイヤーとの戦いに勝利することによって国全体の発展を目指していきます。そして、ゲーム内の経済圏を回して稼いでいきます。

武将同士の戦いは、シンプルなターン制のカードゲームになっています。戦いには3人の武将を派遣する必要があり、相手を全滅させたほうが勝ちとなります。戦闘に勝つためには、武将を強化するだけではなく、都市を発展させて様々な物資を生み出せる土台を作っておく必要もあります。

Fantasy 3Kのバトル

武将を強化する

プレイヤーは、ゲームを始めるために武将カードを3枚獲得する必要があります。カードのレア度は4段階に分かれており、レア度が高いカードほど高いステータスを持っています。

武将には、武将レベル(General Level)と星レベル(Star Level)と呼ばれる2つのレベルがあります。武将レベルは、戦闘に参加して経験値を稼ぐことによって上がり、率いることができる兵士の数が多くなります。星レベルは、高ければ高いほどレベルアップ時の能力の増加が大きくなります。同じ武将カードを複数確保することで、星レベルを上げることができます。

Fantasy 3K 武将の強化

武将カードはマーケットプレイスで他のプレイヤーから入手できる他、カードプールから入手することができます。また、カードを所有しなくてもゲームで遊びたいプレイヤーのために、奨学金制度が用意されています。

都市を建設する

Fantasy3Kの世界には、全部で225万区画の土地があり、すべてがNFT化されています。土地には、3つの王国の実際の世界が再現され、プレイヤーはこれらの国の歴史を新たに描き起こしていきます。

プレイヤーが土地を所有すると、土地から発生する経済行動に対して税金を徴収することができるようになります。そして、税率は武将のレア度や星レベルによって上下します。

また、土地にある建物は兵士の戦闘力向上などに寄与するため、戦いに勝つためには欠かせない要素になります。また、建物は自分で作る事もでき、ゲーム内で実際に使えるようにするにはDAOの承認によりライセンスを受ける必要があります。

Fantasy 3K 都市の建物

Fantasy 3K 建物の制作

同盟を組む

Fantasy3Kでは、同盟を組んで他のプレイヤーと共闘することによって、より大きな成果を掴み取ることができるようになっています。戦闘に勝利するとプレイヤーの貢献度に応じて報酬が分配されます。

Fantasy of Three Kingdomsのトークン

Fantasy3Kでは、2種類のトークン($FTKSと$GC)が発行されます。それぞれのトークンはゲームにおいて別々の役割を持つ他、Fantasy ChainによるDeFiにおいてレンディングやDEX、イールドファーミングで運用することもできます。

Fantasy 3K $FTKSと$GCを組み合わせたトークノミクス

Fantasy Three Kingdoms Shards($FTKS):

$FTKSは、Fantasy3KのERC20ガバナンストークンです。総供給量が1億 FTKSとなり、ゲーム開始時はそのうち10.1%が流通します。

Fantasy3Kでは、ゲームのリリースから2年後に、ゲームの要素をDAOが決定し、その決定に基づいてFantasy3Kのコアチームがゲームを実装するようになります。$FTKSの保有者は、DAOの決定に必要なものになります。

また、ゲーム内土地を保有し$FTKSをステーキングすると、そのエリアからもたらされる「税収」を獲得することができます。他のプレイヤーと同盟を組んでい場合でも同様で、税収の配分はステーキング割合に準じるようになります。

Fantasy 3K $FTSKのステーキング

Golden Coin($GC):

$GCは、Fantasy3Kのゲーム内通貨です。総供給量は1200万 GCとなり、初期発行分以外はゲーム内活動のみで生成されます。

$GCは、主にゲーム内資源やNFTの売買の他、武将を強化することに利用することができます。そして、$GCが付与されるゲーム内活動は、ゲーム内で獲得した資源や都市などの強化、戦闘勝利者への報酬など多岐にわたります。

Fantasy of Three Kingdomsについて

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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