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Berachain (BERA) の解説 ~流動性でセキュリティを確保する新しいモデルのレイヤー1

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Berachain(BERA)の概要

Berachain(ベラチェーン)は、新たな経済メカニズムである Proof of Liquidity(PoL)を採用し、EVM同一性を実現したブロックチェーンです。

PoLは、流動性と分散化、バリデーターとプロトコルとの間の一貫性に焦点を当て、従来のProof of Stake(PoS)の課題を解決することを目指しています。この仕組みにより、PoSで見られるようなステーキングの集中化を防ぎ、トークンの公平な配布が可能になります。さらに、バリデーターは流動性プールからの収益を得ることができ、チェーンのセキュリティとパフォーマンスの向上に繋がります。

PoLの特徴から、Berachainではガバンストークンの$BGTとガストークンの$BERAから構成されるデュアルトークン制を採用しています。ユーザーはBerachainネイティブの流動性プールに資産を提供することで、$BGTを獲得し、バリデーターに委任やガバナンスに参加することができます。

Berachainは、Ethereum同一性を謳っており、既存のスマートコントラクトやツールとの相互運用性をサポートしています。技術スタックとして、Cosmosエコシステムで知られているCometBFTコンセンサスアルゴリズムをEVM実行環境で利用できるようにするフレームワークであるBeaconKitを採用し、EVM同一性を実現しています。

2025年2月6日にはBerachainのメインネットがローンチされ、チェーンのネイティブトークンである$BERAが取引可能になりました。また、そのユニークなマーケティング手法が大きな注目を集めています。

Proof of Liquidity

Berachainでは、チェーンのセキュリティの確保のためにProof of Liquidity(PoL)を採用しています。これはBerachainオリジナルの経済モデルです。

現在、多くのブロックチェーンがセキュリティと速度、分散化のバランスをとることを目的に、経済モデルにProof of Stake(PoS)を採用しています。しかし、チェーンのセキュリティを向上させると、ステーキングによりロックされるネイティブトークンが増えることから、チェーン上の流動性が減るというトレードオフがあります。また、検証作業により新しく発行されたトークンが常に同じ参加者に配布されるため、ステーキングが集中し、分散化の拡大を妨げることになります。加えて、バリデーターが追加で利益を得られる機会がないため、バリデーターの数が増えない要因にもなります。このように、PoSでは流動性とセキュリティの拡大に限界があるという問題があります。PoLは、これまで述べてきたPoSの問題点を解決します。

PoLでは、PoSと流動性プールを組み合わせた仕組みを採用しています。ユーザーは流動性プールに流動性を提供することで、ガバナンストークンの$BGT(Bera Governance Token)を獲得します。流動性プールは、BerachainネイティブのDEX「BeraSwap」など、ガバナンスによって承認されたDAppsが対象になります。そして、バリデーターはユーザーから$BGTを委任された重みに基づいてブロックを生成します。Berachainでは、流動性プールの経済的価値の合計がチェーンのセキュリティの大きさとなります。

BerachainのProof of Liquidity

BerachainのProof of Liquidity(引用元:What is Proof-of-Liquidity?

バリデーターやデリゲーターは、$BGTインフレ、ブロックに含められた価値(Block Captured Value: BCV)、ガス料金の収入を得ることができます。BCVは、Berachainがネイティブで用意しているDAppsから発生する料金を指します。$BGTは譲渡不可であり、一方通行で1対1のレートで$BERAに交換することができます。交換が行われた場合、元の$BGTはバーンされます。

Proof of Liquidityに参加できるDApps

Berachainでは、PoLに参加して$BGTを得られるDAppsや流動性プールをホワイトリスト制にしています。

2025年2月9日時点、PoLに参加できるDAppsは唯一Berachain公式のBeraSwapです。流動性プールへのトークンペアの提供やボールトでLPトークンをステーキングすることにより、$BGTを獲得することができます。

BeraSwapの流動性プール

BeraSwapの流動性プールでは、ステーブルコインやBerachainのネイティブトークンを含むペアが$BGTを獲得できる対象になっています。$BGTの排出の割り当ては、ステーブルコイン同士のペアでは少なめに、価格変動を受けるトークンを含むペアでは多めになっています。

BeraSwapの流動性プール

BeraSwapの流動性プール

Berachainのボールト

Berachainのボールトでは、プールへの流動性提供で得られたLPトークンをステーキングすることで$BGTを得ることができます。流動性プールと同じく、価格変動があるペアのLPトークンのステーキングで$BGTが多く獲得できるようになっています。

BeraSwapのボールト

BeraSwapのボールト

BGTトークンとBERAトークン

Berachainでは、ネイティブトークンとして$BGTと$BERAを利用します。

BGTトークン

$BGTは、Berachainのガバナンストークンです。ユーザーは、Berachainのガバナンスによって指定された流動性プールに資産を提供すると$BGTを入手することができます。$BGTは譲渡不可であり、指定された用途以外への使い方ができません。

BGTトークンの用途

  • バリデーターのブースト
    • バリデーターの報酬を増やすことができ、その見返りとして追加報酬を受け取ります。
  • ガバナンスへの参加(ステーキングが前提)
  • $BERAへの変換

BERAトークン

$BERAは、Berachainにおけるガス料金のためのトークンです。$BGTから一方通行で1対1のレートで交換することができ、交換元の$BGTはバーンされます。

BERAトークンの用途

  • トランザクション実行
  • バリデーターのステーキング

BERAトークンの配布

チェーンのローンチ時には5億枚の$BERAが初期発行されます。その後は、$BGTの排出を経て、最大年間インフレ率10%で$BERAが流通することになります。

初期発行の$BERAの配布内訳は、以下の通りです。詳細はトークノミクスのページから確認することができます。

  • 48.9%:コミュニティ
  • 34.3%:投資家
  • 20.0%:研究開発
  • 15.8%:エアドロップ
  • 16.8%:初期のコア貢献者
  • 13.1%:コミュニティのイニシアティブ

また、$BERAのトークンリリーススケジュールは以下の通りです。

$BERAのトークンリリーススケジュール

$BERAのトークンリリーススケジュール

BERAトークンが売買できる取引所

Berachainに関する情報

 

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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