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Royal Mint Gold (RMG):イギリスの王立造幣局が発行する金担保の仮想通貨

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仮想通貨では現物資産(法定通貨や金属の”金”)を資産の担保としたものが存在します。USドルやユーロを担保にしたTether(USDT, EURT)や、金を担保にしたDigixDAO(DGX)が特に有名です。

そのような中、イギリスの王立造幣局(The Royal Mint:ロイヤルミント)が金を担保にした仮想通貨(Royal Mint Gold: RMG)を発行しています。仮想通貨の発行体としては、世界で最も歴史がある機関になります。その設立時期は西暦886年になります。

王立造幣局(ロイヤルミント)って何をするところ?

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ロイヤルミントは西暦886年に創立されました。当初は、イギリスに複数あった造幣上の一つでした。その後、16世紀からイギリスの硬貨発行を独占しています。

現在は、株式会社となっていますが、イギリスの大蔵省が株式の100%を保有しており、国営企業という実態になっています。

Royal Mint Gold (RMG) 概要

RMGは、ブロックチェーン上で管理された金をトークン化された仮想通貨になります。トークン化のベースになる金はロイヤルミントの金属貯蔵施設に保管されています。

レートは「1 RMG = 1gの金」になります。RMGの所有権はブロックチェーンに記録されます。そのため、分散化されており、改ざんができず、確実に所有権を主張できるということになります。

ブロックチェーンのプラットフォームには、Provaと呼ばれるオープンソースのセキュアブロックチェーンが採用されています。

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Royal Mint Gold (RMG) の特長

純粋に金の価格のみが反映される

RMGは、純粋に金のスポット価格のみが反映されています。

通常、物理的に金を所有する場合、一般的には信頼できる保管業者に預けます。自己所有だと盗難などのリスクがあるためです。そのため、どうしても保管費用や管理手数料がかかってしまいます。仮に自己所有でも、少なくとも金庫代は必要になることでしょう。

しかしながら、RMGにはそれらの費用が一切含まれていません。

RMGは物理的な金に交換することができる

RMGの保有者は、物理的な金に交換することができます。

金のバーの標準は400オンスのLondon Good Deliveryバーになりますが、これより小さい量の金になる場合、バーの特注費用が必要になります。

また、配送業者は保有者自らが手配することが推奨されています。もちろん配送料は保有者持ちです。

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Royal Mint Gold (RMG) を選択する理由は何か?

少しでも株式をかじったことがある人であれば、「金のETFでいいのでは?」と思ったことかと思います。実際に私がそう思いました。

どうしてRMGを選択すべきなのか?その理由がRMGのファクトシートに載っていました。優れている部分を青字で記載します。

RMG 金のETF 400オンスの金のバー
年間手数料 なし 0.25-0.50%(管理手数料) 0.12-0.25%(保管手数料)
所有権 直接の所有権 保管者の所有権、カウンターパーティリスクがある 直接の所有権
アクセシビリティ 1 RMG = 1g 額面上で1シェアにつき1/10オンス 1本で12.4kgの重さ
取引の透明性 高い
(デジタル取引プラットフォーム)
高い
(証券取引プラットフォーム)
低い
(店頭取引)
物理セキュリティ Royal Mintに保管、
第三者による監査
保管室に保管、
第三者による監査
個別に保管室確保が必要
価格形成&取引頻度 取引所が開いている間に
リアルタイムの価格形成
取引所が開いている間に
リアルタイムの価格形成
毎回見積もり依頼が必要
金の現物への転換 可能 不可能 可能

このように、代表的な金の取引商品においては、RMGが一番優れていることが判ります。

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金の価値をどう担保するか?

現物資産を担保とした仮想通貨の場合、最も重要なのが「担保として差し出している資産が本当に公表通りの価値を持っているのか?」という点になります。この点は、実際に監査機関による証明しかありません。

RMGでは、毎日ロイヤルミント自身が台帳と金の総量が一致しているかチェックを行います。また、半年ごとに会部監査を行うことによって、正当性の確認が行われます。

利用者はRMG BlockExplorerを使い、RMGの総量が監査された保管料と一致しているかどうか確認することができます。

Royal Mint Gold (RMG)を売買できる取引所

2018年4月20日現在、RMGを売買できる取引所はありません。

Royal Mint Gold (RMG)に関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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