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【続報5】NEM(XEM) 579億円の不正引き出し事件、NEM財団がモザイク無効化

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コインチェックのNEM(XEM)579億円の不正引き出し事件は、2018年3月12日にコインチェックが当初のアナウンス通りの補償が実施され、NEMホルダーが救済される形となりました。

当初からNEMを追っていたNEM財団に動きがあったのでご紹介します。

これまでのおさらい

NEM財団が流出NEMが入っているウォレットをマーキング

NEM財団は、流出したNEMが入っているウォレット、その後NEMが転送されたウォレットにマーキングを行いました。

これにより、モザイク付きのウォレットと取引するとヤバイ資金に手を付けるということになるため、取引所ではウォレットの取引は凍結され、犯人は実質的に換金不能になってしまうはずでした。

犯人がダークウェブでNEMを売りさばく

その後、犯人はダークウェブ上(匿名ネットワークTor上からしかアクセスできない)にNEMの取引所を資金洗浄目的で開設しました。

この取引所では、NEMを市場価格の16%割引で買うことができ、BTCかLTCで決済できるというものでした。

ダークウェブでは、既にNEMの4割以上が販売済みとなっており、NEM財団がウォレットにマーキングしたのは機能していないに等しい状態になっていました。

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NEM財団がウォレットのマーキング終了

元ネタは、NEM財団の公式リリース「Coincheck Hack Update: Removal of Mosaic Tagging System」になります。メッセージは財団の代表であるロン・ウォン氏からになります。以下に翻訳文を掲載します。

NEM.io財団を代表して、1月26日にコインチェックが盗難の被害に遭ったご支援に感謝いたします。

コインチェックは現在まで、XEMを失った26万人の顧客に466億円(4億4000万ドル)の補償対応をしてきました。コインチェックの顧客は、NEMを88.549円($0.83)で払い戻されているため、現在の市場価格で盗難分のXEMの約3倍の量を購入することができます。

3月18日から、NEM.io財団は、コインチェックの盗難からのXEMの動きを監視するために付加した追跡用モザイクを無効にしました。この取り組みは、盗難されたXEMを販売するハッカーの動きを鈍らされるのに効果的であり、法的機関に実用的な情報を提供しました。この調査はセンシティブであるため、詳細を公開する予定はありません。

私たちは非営利団体として、NEMブロックチェーンソリューションの開発と普及を促進することを約束しています。分散型NEMプロトコルは非常に安全であり、設計どおりに機能しています。

私たちはパートナーの皆様や取引所と緊密に協力して、NEMの組み込みセキュリティ機能を活用し、業界標準のベストプラクティスを採用して将来の攻撃から保護し、セキュリティプロトコルを改善してきました。

ありがとうございます。

EM.io財団代表 ロン・ウォン

詳細が書かれていないのでモザイクを外した真偽は不明ですが、実質的にNEM財団があきらめたと捉えることができる内容となっています。

本記事執筆時点で、NEMは29.62円で取引されており、補償額で再びNEMを購入すれば約3倍の量のNEMを手に入れることができます。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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