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Axelar Network(AXL)の解説

Layer1

Axelar Network の概要

Axelar Networkは、クロスチェーンによるアプリケーション実装を容易にするためのクロスチェーンハブとなるパブリックブロックチェーンです。Cosmos SDKベースで構築されており、ネイティブトークンとして$AXLを使用します。

ブリッジや相互運用性のハブなど、クロスチェーンの実装が増えてきているものの、ブロックチェーンを利用する開発者にとっては、まだ開発がしやすい状況とは言えません。既存のクロスチェーン・ソリューションでは、ブロックチェーンやアプリケーションの開発者が、それぞれの接続先ブロックチェーンの通信プロトコルを理解する必要があります。これらには重いエンジニアリング作業が必要となります。また、いざ実装できたとしても、接続先の実装が変わるたびに変更箇所を把握してアップデートする必要があるため、接続先が増えれば増えるほどシステムを維持する手間が増大していきます。

Axelar Networkは、上記のようなチェーンやアプリケーションの開発者の負担を軽減するために開発されました。以下の3つのコンポーネントで構成されており、あるブロックチェーンで資産を所有しているユーザーが、他のブロックチェーンで任意のアプリケーションを実行できるようになります。

  1. 分散型ネットワーク。
  2. Axelar Networkおよび、その相互接続された外部チェーン間の接続を提供するゲートウェイスマートコントラクトのセット。
  3. プロトコルとAPIのソフトウェア開発キット(SDK)。

これらのコンポーネントで大きな恩恵を受けるのが、主に開発者です。ブロックチェーン開発者は、重いエンジニアリング作業を行わずにAxelar Networkに相互接続できるようになり、アプリケーション開発者はAPIを使用するだけでクロスチェーン機能を利用することができるようになります。

Axelar Network の特徴

アプリケーション開発者のクロスチェーン利用難易度が低い

Axelar Networkでは、アプリケーション開発者がそれぞれの接続先のチェーンの実装方法を意識することなく、DAppsを構築することができます。

アプリケーション開発者には、プロトコルとAPIの集まりであるAxelar SDKが提供されます。Axelar SDKを利用すると、Axelar Networkに接続され、Axelar Networkに対応するすべてのエコシステムの資産をやり取りするためのリクエストを発行することができるようになります。

2022年3月時点、Axelar Networkは、後述のブロックチェーンに加え、以下をエコシステムに統合しています。

  • Cosmostation
  • Keplr
  • Pangolin
  • SpookySwap

ブロックチェーン同士の接続難易度が低い

Axelar Networkは、「Axelar Networkおよび、その相互接続された外部チェーン間の接続を提供するゲートウェイスマートコントラクトのセット」により、ブロックチェーン同士の接続を容易にします。これは、Axelar Network対外部チェーン、外部チェーン対外部チェーンの接続を意味します。

Axelar Networkのブロックチェーンでは、ブロックチェーン同士の接続をCross-Chain Gateway Protocol(クロスチェーン・ゲートウェイ・プロトコル、以下CGP)で提供しています。CGPは、インターネットにおけるルーティングに相当するプロトコルにあたり、ブロックチェーンは独自メッセージを話す必要や、接続のためのカスタマイズを加える必要なく、ブロックチェーンを相互接続することができます。Axelar NetworkのFAQによると、Axelar Networkおよび、その相互接続された外部チェーン間の接続は、いくつかのコマンドを実行するだけで実現できるようになっています。

Axelar Networkのコンポーネント

Axelar Networkのコンポーネント – ホワイトペーパーより

2022年3月時点、Axelar Networkには以下のチェーンが接続できるようになっています。

  • Avalanche
  • Cosmos SDKベースのIBC対応チェーン(IBC対応チェーンの詳細はMap of Zonesにて)
  • Ethereum
  • Fantom
  • Polkadot (Moonbeam)
  • Polygon
IBC対応チェーン(2022年3月7日時点)

IBC対応チェーン(2022年3月7日時点)- Map of Zonesより

このような実装により、ユーザーはチェーンの存在を意識せずにブロックチェーンを利用することができるようになります。例えば、チェーンが異なる2つのDEXで、チェーンAに資産(X、Y)を持つDEXがあり、チェーンBに資産(Y、Z)がある場合、XからZへの資産を直接交換することができるようになります。Axelar Networkは、自プロジェクトの製品としてAxelar Network上の最初のクロスチェーン転送DAppsである「Satelite」を公開しています。

AXLトークン

AXLトークンの用途

$AXLは、Axelar Networkにおけるネイテイブトークンです。主に以下の用途で使用されます。

  • ユーザーがバリデーターにGAS代などで支払う
  • ガバナンスの行使で使用する
  • バリデーターやデリゲーターへのブロック報酬
  • エコシステム構築者やコミュニティ貢献者への報酬

AXLトークンの配布

$AXLは、最大発行数が定められておらず、ブロック報酬によりインフレしていきます。しかし、ネットワークによって収集されたネットワーク料金の一部は、バーンに使用される場合があります。

Axelar Networkのジェネシスブロック生成時には、10億 AXLが発行され、以下の割当ルールに応じて配布されます。

  • 36.0%:コミュニティプログラム – 4年間の分割リリース
  • 29.5%:投資家?- 2年間の分割リリース
  • 17.0%:コアチーム – 4年間の分割リリース
  • 12.5%:会社の運営 – 4年間の分割リリース
  • 5.0%:コミュニティセール(CoinList)- 9ヶ月間の分割リリース

以下は、上記のリリースを可視化したものです。

AXLトークンのリリーススケジュール

AXLトークンが売買できる取引所

2022年3月7日現在、$AXLの現物を扱う取引所は存在していません。トークンセールが、3月10日にCoinListで行われる予定です。

Axelar Networkに関する情報

この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTオーナー。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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