プロジェクト解説

当サイトで取り上げたICO案件のランク付け (2018年2月-3月)

プロジェクト解説
nattanan23 / Pixabay
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当サイトでは今までいくつかICO案件を取り上げていますが、できるだけ中立的な立場で紹介したいため、基本的に筆者の個人的感想は大きく出さないスタイルをとっていました。

しかしながら、ある程度数を捌いていくと、どうしても感想を書きたくなるというのが人の心というものです。

そこで、既にトークンセールが終わったものも含め、直近の総括の意味も込めてご紹介したいと思います。

当サイトで取り上げたICO案件(2018年2月-3月)

[the_ad id=”7860″]当サイトが2018年2月から3月で取り上げたICO案件は、以下の通りになります。この中から、特に良さそうなICOと良くなさそうなICOを取り上げご紹介します。

クリックすると、ICOの紹介記事にジャンプします。

  1. Hero (HERO)
  2. Endor (EDR)
  3. Wanchain (WAN)
  4. The Abyss (ABYSS)
  5. LODE (LDG)
  6. WOTER (WOT)
  7. Digitize (DTZ)
  8. Banca (BANC)
  9. Origin (シンボル不明)
  10. Nexo (NEXO)
  11. Mossland (MOC)
  12. Unizon (UZN)
  13. Mainframe (MFT)
  14. Ether Universe (ETU)
  15. Torus Project (TORUS)
  16. SafeCrypt.io (SFC)
  17. Crowd Machine (CMCT)

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このICOは有望だ!5選

当サイトで取り上げてきたICOで、筆者が有望だと思える5つをご紹介します。

有望だからといって必ず上場される保証があるわけではなく、上場されたとしても値上がりする保証があるわけはない点にご注意ください。

第5位:Endor

Endorは、当サイトのICO案件の紹介記事の中でもブッチギリで閲覧されました。

一部の金持ち企業しか使えなかった未来予測プラットフォームを中小企業や個人にも開放するというコンセプトになります。もともと稼働実績があるプラットフォームが開放されることから、案件自体は非常に堅いとされていました。

ただし、ICOで売り出されるトークンが全体の20%しかなく、殆どがプロジェクト側に持っていかれることから、案件が有望ながらも決して投資家向きというものではありませんでした。

第4位:Digitize

Digitizeほど、コンセプトが単純明確で分かりやすいICO案件はないことでしょう。

Digitizeは、買い物で出た釣り銭を仮想通貨に替えてしまおうというプロジェクトになります。釣り銭はDigitize Coin(DTZ)というDigitizeの独自トークンにできる他、DTZを貯めてETHににすることができます。プロトタイプの動作ムービーが公開され、プロジェクトは確実に進んでいるようです。

第3位:Nexo

Nexoは、ヨーロッパの決済会社credissimoが主導するICO案件になります。

Nexoでは、自身の仮想通貨を担保に入れて現金を借りることができます。手持ちに現金がない状態で緊急で現金が必要になった場合、従来であれば仮想通貨を売却して現金化するか、消費者金融などから借りる必要がありました。前者は、売却時に余計に税金や手数料が取られてしまい、後者は信用情報を傷つけてしまいます。

Nexoでは、仮想通貨を担保に入れることにより、手持ちの仮想通貨を手放さずに済みます。そして、万が一支払い不能でも担保に入れた仮想通貨が取り上げられるだけで済むようになります。

第2位:Crowd Machine

Crowd Machineは、技術系のICO案件の中でも非常に革新的なものの1つになることでしょう。

Crowd Machineのすごいところは、クラウド基盤を提供しているAmazonやMicrosoft、IBMのような巨大IT企業のビジネス領域を食ってしまうほどのポテンシャルがあることです。従来では、クラウド基盤の提供事業者が提供するサーバー上でクラウドシステムが動いていました。それに対してCrowd Machineでは、一般の人たちが提供するPCパワーを集合させることにより、その上でクラウドシステムを動かせるようになります。

Crowd Machineでは、複数あるプロダクトのうち、一部の最初のプロダクトがリリース済みになります。やっていることが壮大ながらも、既に実現可能な方向でプロジェクトが動いています。

第1位:Wanchain

Wanchainは、3月23日にWANトークンがBinanceに上場しました。

Wanchainは、もしかしたら仮想通貨界に革命を起こすかもしれないポテンシャルがあります。それがクロスチェーンという技術になります。クロスチェーンにより、異なるブロックチェーン同士でトランザクションを相互接続させることにより、あらゆる仮想通貨同士の交換が可能になります。これにより、仮想通貨の取引所の取引は飛躍的に便利になることでしょう。詳しくは「海外投資家から注目の Wanchain (WAN) がBinanceに上場、実はかなりすごいプロジェクト」をご覧ください。

Crowd MachineとWanchain、どちらを1位にするか悩みましたが、既に上場されている分Wanchainを1位にすることにしました。

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このICOは正直微妙・・・3選

当サイトでは、基本的に面白そうなプロジェクトのみを取り上げるようにしているため、微妙だと思われるICOは3つのみをピックアップしました。

ワースト3位:Ether Universe

Ether Universeは、Wanchainと同様のクロスチェーン技術になります。

Ether Universeのプロジェクトページ初期段階はエアドロップから始まり、徐々に情報が明るみになっています。ホワイトペーパーの内容を見る限りでは、大変技術に強い人間がプロジェクトを実施していることが垣間見えますが、チームメンバーの名前が公表されていないため資金を投じるには不安材料が多いICOではあります。

しかし、取扱っているテーマ自体は今後の需要が高くなると予想されるものなので、プロジェクトの進み方次第では大化けする可能性をはらんでいます。

Ether Universeに関してはワースト3位に入れるか迷いました。実際ホワイトペーパーの中身はきちんとしており、プロジェクト進行目途も経っているものの、情報開示の仕方だけが微妙だからです。

ワースト2位:Unizon

Unizonは、利用者が自分たちのために保険プランを起案して、保険の募集・支払いを受けられるための保険プラットフォームになります。

筆者は、Unizonについてはコンセプト自体は良いと感じるものの、ICOの進め方については疑問に思っています。第一に、トークンセールが全ロードマップの先頭にある点です。これは資金集めが一番最初であり、保険プラットフォームを作るというプロジェクトの本質部分がまだ何も形になっていないということを意味します。第二に、プロジェクトページが英語と日本語のみであるため、筆者にとっては日本人がメインターゲットにされているように感じています。ICOが世界全体に向けているのであれば、もっと他の言語が充実していているはずです。

また、筆者はUnizonの”利用者起案型の保険”が、保険の性質上広まらないのではと考えています。これは日本の例ですが、一時期ネットで契約できるライフネット生命が話題になりましたが、結局は契約が増えず落ち込みました。このような経緯から、利用者自身が保険の必要性に気が付いて保険に入るというのはそもそもが難しいことであると考えています。

ワースト1位:Torus Project

Torus Projectは、マネーの虎の南原竜樹氏がプロジェクトの代表を務めていることでも話題になっているプロジェクトです。Torusではエネルギー格差による貧困問題の解決を目指しています。

厳しい調子で書きますが、ホワイトペーパーを見る限りではこのICOに資金を投じることは極めてお勧めできません。

ホワイトペーパーでは実質的なプロジェクトの中身について述べたものは3ページ程度で、他は電力マーケットに関することとICOの資金調達に関することがメインになります。プロジェクトの中身の本題からそれた内容が多すぎます。壮大なテーマの割に、取り組み内容に関する具体性がないため、実現可能性すら判断ができません。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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