プロジェクト解説

【ICO】IP.Gold:IPv4アドレスを有効活用するためのサービス

プロジェクト解説
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皆さんはCOMSAはご存知でしょうか?COMSAは日本企業のテックビューロが作ったICOソリューションになります。しかし、今までほとんど活用された実績がありませんでした。ここになってやっと、COMSAが関わっているIP.GoldがパブリックICOを行っています。

ちなみに、現在IP.Goldはエアドロップを行っています。

IP.Goldとは

[the_ad id=”7860″]IP.Goldとは、ブロックチェーンを使ったIPアドレスを有効活用するためのサービスになります。

IPアドレスとは、通信機器がネットワーク上で通信する際に識別する宛先になります。インターネットでは、IPアドレスはユニークに割り当てられているため、個々の機器がきちんと通信することができるわけです。

IPには2つの種類があり、既に広く普及しているIPv4、普及途上のIPv6があります。

IPv4は1981年4月に登場した古い通信規格です。IPv4で利用されるIPv4アドレスは、約43億個の機器にしか割り当てることができません。既にIPv4アドレスは枯渇寸前になっているものの、後の規格のIPv6の普及が遅れています。そのため、未だにIPv4アドレスが重宝されています。

IP.Goldのプロジェクトが始まる前から、IP.Goldの経営陣はIPv4アドレスの割り当てビジネスに参加していました。

IP.Goldでは、IPv4アドレスの取引をもっと効率的に行い、残り少ないIPv4アドレスを有効に活用していこうというのがこのプロジェクトの趣旨になります

IPv4アドレス枯渇の背景

IPv4アドレスの管理は地域分けされており、地域インターネットレジストラがその割り当て権限を持っています。

レジストラは、以下の5つに分類されます。

  • AFRINIC:アフリカの管轄
  • APNIC:アジアの管轄
  • ARIN:北アメリカの管轄
  • LACNIC:南アメリカの管轄
  • PIPE NCC:ヨーロッパ、中東、中央アジアの管轄

以下は、各レジストラごとに余っているIPv4アドレスの割合です。北アメリカは既に枯渇し、アフリカやヨーロッパはまだ少しだけ余剰があるという状況になります。とはいえ、余裕があるところですら在庫割合は0%台になっており、枯渇寸前なのは明らかです。

ここまで供給が少なくなってしまったIPv4アドレスは、デジタル資産と見なされることもあり、その取引価格は過去2年で50-150%上昇しました。

地域ごとに利用できるIPv4アドレスの割合

IPv4アドレスの枯渇問題を解決するためにIPv6アドレスが導入されましたが、IPv6は全体の38%しか普及していません。

そのため、IPv4アドレスを有効に活用するためのソリューションが必要なのです。

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IP.Goldがすること

IP.Goldでは、IP.Goldの経営陣が今までやってきた事業を拡大するアプローチが採られます。

IP.Goldによって取得&管理されるIPアドレスは、IP.Goldが提供しているフェーズに乗ることになります。そのフェーズが「オンライン広告」「電子メール配信」「検索エンジン最適化」「ソーシャルメディア」「プロキシ」「仮想プライベートネットワーク(VPN)」になります。

人工知能と機械学習によって、今あるIPアドレスをどのように管理し、どのようなフェーズに割り当てると最も大きな収益を上げられるかを決めていきます。

またIP.Goldでは、ブロックチェーン技術とスマートコントラクトを使用して、仮想通貨払いとエスクローを利用できるようにします。これらにより、従来より速く一貫性のあるIPアドレスの移管を実現します。

IP.Goldはなぜ収益性が高いのか

IP.Goldは、実現するエコシステムの収益性が優れていると主張しています。その理由が以下の通りです。

  • 経営陣がIPアドレスの取引にノウハウがあり、既に25万のIPアドレスが管理下にある。
  • IPv4アドレスが既に取引されており、IPv4アドレス自体が資産である。
  • IP.Goldは実績があるため、市場から割安でIPv4アドレスを仕入れることができる。
  • ICOが終了してIPGトークンを発行した後、30日以内にビジネスが始められる。(=システムがもう完成している)
  • IP.Goldが収益を上げられない場合は、IPv4アドレスを売却して投資家に配布することで、投資家の資産を保護することができる。
  • IP.Goldは四半期ごとに投資家に利益を配分する。

ビジネスモデル上、IP.Goldが管理するIPv4アドレスが増えると収益が増える仕組みになっています。

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IPGトークンの役割

IPGトークンは、セキュリティトークンになります。セキュリティとは、日本語で「証券」という意味になります。そのため、IPGがIP.Goldのエコシステムにおいて何か特別な役割を果たすということはありません。

IP.Goldでは、IPGの扱いについて以下の方針を決めています。

  • ダウンサイドプロテクションという仕組みを導入します。この仕組みは、IPGの取引価格がICO価格を下回る場合にIP.Goldにトークンを買い取ってもラうことができるようになります。ただし、IPGの配布終了から12ヶ月間限定となります。
  • IP.Goldはトークン生成から10年間のみIPv4アドレスを管理します。トークン生成から10年後に、IP.GoldではすべてのIPv4アドレスを売却し、その純利益をIPG所有者に分配します。
  • 四半期ごとに、IP.Goldは準備金を使いIPGを買い戻します。買い戻されたIPGは、二度と引き出せないウォレットのアドレスに移転され、実質的にバーンされた状態になります。
  • IPG保有者は、四半期の収益をIP.Goldに再投資することができます。

ロードマップ

IP.Goldのロードマップは以下の通りになります。既に準備段階は終わっており、これからは拡大フェーズに入ります。

↓完了しているロードマップ

  • 2017年Q2:IPアドレスエコシステム – IP.Goldのエコシステムの開発完了(開発に2年)し、35,000のIPアドレスで実稼働。
  • 2017年Q3:顧客獲得 – エコシステムにおける最初のIPアドレス契約。
  • 2017年Q4:セットアップ – エコシステムのために確保・テストされたIPアドレスの追加割り当て。
  • 2018年Q1:フェーズ1 – 100,000のIPアドレスをアクティブ化。

↓これから実施するロードマップ

  • 2018年Q2:加速 – プライベートセール、パブリックICO:300,000以上のIPアドレスをアクティブ化。
  • 2018年Q3:スケール – 最初の配当支払い:500,000以上のIPアドレスをアクティブ化、総利益の20%を配当として支払い。
  • 2018年Q4:拡大 – 自動化と2回目の配当:IPアドレスの移管、自動化のためのスマートコントラクトのテストと実用化
  • 2019年以降:実現 – 自動家と収益化サービスの拡大:1,000,000以上のIPアドレスをアクティブ化、自動化を強化して継続的なコスト削減、追加のIP収益サービスを開始して、IPGトークンの価値向上化。

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ICOに参加するには

他のサイトでは、ICOでは日本の居住者は参加できないとされています。日本語のホワイトペーパーにはその旨が記載されており、英語のホワイトペーパーにはその旨が記載されていないため、矛盾点があります。ICOに参加してみたい方は実際にご自身でお試しください。

  • トークン名:IPG Token (シンボル:IPG)
  • トークン規格:ERC20
  • ICO期間:日本時間 2018年5月29日 21:00 – 7月11日 21:00
  • 売り出し増し数:(13,000,000 – プライベートセール販売数) IPG
  • 支払い可能通貨:BTC, ETH, XEM, CMS

CMSとはComsaトークンのことを指します。トークンを支払うと、スマートコントラクトにより支払額相当のIPGが付与されるようになっています。

IP.Goldに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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