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【インタビュー】ASOBI COIN 近藤氏 ー直近の活動とこれから (3 / 3)

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暗号資産(仮想通貨)相場は冷えてクリプトウィンターと呼ばれています。しかし、その基盤となるブロックチェーン技術への社会実装は着々と進んでいます。

今回は実際にブロックチェーンを実用化し、コンシューマ向けへのプロダクトを提供するASOBI COINの Co-founder CEOの近藤克紀氏にインタビューを行いました。

第3部では、実際にプロジェクトを進めてみてどうだったのか。これからどうしていきたいのかを訊いていきます。第2部がまだの方は、以下のリンクよりご覧になれます。

第2部:ASOBI COINの強み、コンテンツをどう拡充していくのか、UXはどうする?

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直近のプロジェクト進捗

加藤:前回は昨年6月に大下氏にインタビューさせていただいてからだいぶ経っています。今のプロジェクト進捗はどうなっていますか?

近藤氏:あの頃はまだすべてがペーパー段階でした。そこからウォレットができ始めて、ウォレットに紐づく形でマーケットができました。マーケットの中にコンテンツとしてゲームアイテムが5万点以上並んでいて、そこに対してタイトルが増え始めていています。さらにそこの追加要素として電子書籍が始まるのが見えてきて、プロジェクトとしてちょっとだけ形になってきたなという感じがしますね。

このまま見守っていただければ、コンテンツもどんどん増えていくし、ゲーム以外の種類も増えていきますから、縦に横にデジタルアイテムが取引されるマーケットになってくるのではないかと思いますね。着実に歩んでいますよ。

加藤:話を聞いている感じや、実際に飛び交っている情報を見る感じだと、本当に使えるところまで来ているのですね。

近藤氏:ゲームアイテムはもうトレードされているので、使えますね。まだまだ入り口ですけれども、実際にプロダクトを出した、そしてそれが普通に使われているというのは大きいと思いますね。

加藤:コインという視点で見た時も、やはり使えないとタダの電子ごみと変わらない状態になってしまいますから、使えるというのはユーザさんとしては安心ですね。

近藤氏:そうですね。しかもその幅がこれから無限大に広がっていくということですから。

加藤:コイン価格に言及すると、実需に見合った価格になっている感じがしますね。

近藤氏:たしか0.5円ぐらいで推移していて殆ど動かなくなっていますね。これはボーナスで買った人のたちの、ボーナス分の差し引きの価格で安定しているように見ています。

利用用途による買い需要が出てくると、このあたりの価格を突き抜けていくのかなと見ています。

加藤:買い需要の内容が見えているあたりは安心できる要素ということですね。

近藤氏:もうはっきりと要素が見えています。電子書籍の二次流通もそうだし、ゲームもどんどん増えていますし、さらに広がっていきますから。

加藤:プロジェクトが実直に進んできたということですね。

近藤氏:そうですね、ちゃんとやりますよというのは間違いないです。

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これから力をいれていくこと

加藤:直近で力を入れていれているところはどこなのでしょうか?

近藤氏:3月末に向けての電子書籍です。ここは業界的に非常に注目されておりまして、特に出版業界では、黒船襲来みたいな、色んな意味で注目されています。

出版業界で中古という言葉自体がもの言ってはいけないキーワードみたいなところがありまして、嫌う言葉なのです。実際、ブックオフで本が売れた場合に出版社に1円も入らないですから。なので、中古というのは彼らとしては大嫌いなのですよ。新書が売れなくなるし。

我々のモデルとしては、トレーサビリティがありますから、中古で売ったときにも買ったときにもちゃんと出版社と著者に印税が入ります。逆にプラスなはずなのですね。今までお金が入ってこなかったところがお金を生みますから。

とはいえ、中古という言葉に対して過敏に反応されているところもありますから、1個1個丁寧に作り込んでいく、説明していくというところに非常に時間をかけていますね。

あとは使いやすいユーザインターフェイスじゃないとスケールしないので、そこにも力を入れています。

加藤:ちなみに電子書籍は専用の書籍端末はなく、スマートフォンのアプリになるのでしょうか?

近藤氏:一応中国の工場と話をつけているのですが、なかなかうまく進まないですね。両開きのやつを作るのですが、ラインに空きがないとかで、簡単に行かないなという状況になっていますね。少し時間がかかりそうです。

加藤:電子書籍を液晶で見ると目が疲れるので、専用だと目が疲れにくくていいのですが。是非専用端末があると嬉しいですね。

実際にプロジェクトをやってみた感想

加藤:実際にプロジェクトを走らせてみて、当初の目論見から外れた、ここが苦戦したということはありましたか?逆に、これは良かったと思うことはありましたか?

近藤氏:開発の工数が思ったより膨らんでいることですよね。本当はもっといろいろやりたいことがあるのですけれども、作ってみると目論見よりも遥かにオーバーしてしまうケースがたくさんあって、それによって後ろ回しにしていることもありますよね。ちょっとその辺が力不足だったなと思いますね。

やはり開発するにもコストもかかりますから、そういったところとのバランスを考えながらやっています。本当はもっとやりたかったけれども諦めているところはありますね。

加藤:逆に良かったことはありますか?

近藤氏:電子書籍まわりのコンテンツは、思ったより出版社さんが前向きに歓迎してくれているなという印象です。最初は苦戦すると思っていました。そんなものはとんでもないといわれるかなと思ったのですが、比較的中小やネット系の出版社さんは歓迎してくれていますね。

一部の大手さんからは、とんでもないという反応を示す会社さんもありますが、最近はちょっと変わってきまして、よく来たね、話を聞かせてねといわれる事が増えてきました。

加藤:出版業界でアソビモさんのプレゼンスが上がってきているということなのでしょうか。

近藤氏:だといいですね。期待して頂いているように思います。

加藤:大手さんは既に自分たちのプラットフォームを持っているでしょうから、そこを荒らされたくはないでしょうね。

近藤氏:そうなんです。そこは感情としてありますし、理解できるのですよ。

だから、けっして大手さんの縄張りを荒らすわけじゃなくて、そこにさらにプラスするのですよということを理解してほしいです。どちらかというと、ブックオフとか中古ショップが怒るならわかります(笑)

でも、そうじゃないと。我々は出版社さんの味方なのですよということをぜひ理解していただきたいと思いますね。

加藤:電子書籍業界がウェルカムというのは、意外で面白いですね。

近藤氏:そうですね。いろいろ異論もありますけれども、総意としては歓迎されている感じですね。

加藤:ちなみに、他の業界に対してのアプローチはいかがでしょうか?例えば他社のゲームメーカーとか映画、音楽の配信会社さんはどうなのですか?

近藤氏:いったん音楽をアプローチしたことはあったのですが、別に否定的ではありませんでした。例えば某レコード会社さんに行ったときも面白いねという感じでした。そんなに否定的という感じではなかったのですが、順番として、社内のリソースが限られていますから、まずは電子書籍ということからになります。

加藤:それは楽しみですね。

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意気込み

加藤:最後に読者やASOBI COINホルダーさんへ意気込みをよろしくおねがいします。

近藤氏:世界を変えるようなネットサービスを日本から生み出したいという想いを強く持っています。もっというと、世界を変えるというは、個人的な起業家としての目標もあります。例えば、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクが世界を変えていますが、なんか世界を変えるということに対して、起業家としてすごく憧れがあるわけですね。

もっというと、世界に出ている日本発のネットサービスほとんどがなくて、日本で一番大きなサービスはヤフージャパンですよね。ジャパンとついている時点で世界に行けていないと。ちょっと悔しい思いがあります。

そこに対する私の回答の1つが、ブロックチェーンを使ってデジタルコンテンツを安全に二次流通させるということです。それを世界中に広めることによって、世界中のあらゆるデジタルコンテンツを安全に、流通できる常識を創りたいと思っています。

ですから、5?10年後には、デジタルコンテンツというのは取り扱いが危険なものではなくて、安全に取扱いができて、ちゃんと権利者の権利が保証されたものと思われる社会を作りたいと思っています。

その先駆けとしてうちのプロジェクトがあって、そういう社会が広まれば市場のスケールアップに応じて、我々のコインも使われるようになるのだろうなと思っています。

我々は、そのような想いをもって取り組んでいます。なので、短期的に儲けたいというわけではなくて、より便利な世の中に変えていきたいという想いです。

加藤:海外の人と話すと、日本ですごいブロックチェーンプロジェクトがあると思われていないですからね。これからを楽しみにしています。ありがとうございました!

ASOBI COIN公式情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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