2021年4月7日から9日にかけて、東京ビッグサイトで「第2回 ブロックチェーンEXPO【春】」が開催されました。今回は筆者が取材した企業の展示をご紹介します。
CoinBest
CoinBestは、大手マイニング機器メーカーBITMAINの孫会社にあたるブロックチェーン企業です。また、日本国内で27番目の暗号資産交換業者として認定されています。
自社のブロックチェーンソリューションとして、国際物流や不動産取引におけるシステムの他、暗号資産に関するソリューション紹介を行っていました。暗号資産分野は、カナダにマイニングファームを有しており、担当者は直近の需要について「すごい」とコメントしていました。
日本ブロックチェーン協会(JBA)
日本ブロックチェーン協会(JBA)は、「ブロックチェーンを国家戦略に」を掲げ、協会及び会員企業の取り組みを展示していました。特に、最近はブロックチェーン関係省庁や関係団体との連携、意見交換など、ロビー活動を積極的に行っています。
キューブシステム
キューブシステムは、ブロックチェーンと他技術を組み合わせたソリューションを展示していました。同社が課題として捉えているのは、テレワーク時代に従業員同士のつながりをどのように作っていくかという点だといいます。その解決策の1つとしての社内仮想通貨システムは、同僚からのいいねを集計して仮想通貨を配布するなど、社内コミュニケーション状況を可視化することができます。
ブロックチェーンハブ
ブロックチェーンハブは、ブロックチェーンを用いた事業想像やスタートアップ創業支援をサポートしています。
最近は、非金融分野として商社やメーカーの製品トレーサビリティ、二酸化炭素の排出権取引のトレーサビリティの需要が増しているとのことです。また、共同出展企業のセキュリティタイズジャパンは、国内初の証券化商品を裏付けとするセキュリティトークンを発行する試験的取組みを行いました。
ウララコミュニケーションズ
ウララコミュニケーションズは、日本のコインテレグラフを展開しています。
担当者によると、最近はメディアへのアクセスが大幅に増えたとのことで、数字面でも暗号資産相場の活況ぶりがよく分かる状況になっているということです。
LINE Blockchain
今回のブロックチェーンEXPOにおいて、最も多くのスペースを確保して宣伝していたのがLINE Blockchainでした。
LINE Blockchainを利用することで、アプリ提供者はLINEが持つ月間8500万ユーザーにアクセスすることが可能になります。LINE Blockchainには、LINEアプリのBITMAX Walletからアクセスすることができ、暗号資産の他にLINE Blockchain上のNFTにも対応します。
LINE Blockchainへの参入支援をしているCryotoLabの担当者によると、イーサリアムと比べた場合のLINE Blockchainのメリットは、ユーザーが見えるのでサービスアプローチしやすい点、ユーザーから見た場合の利用敷居の低さであるとしています。