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OSAKA BLOCKCHAIN GAME SHOW 2019 イベントレポート

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2019年7月6日に大阪にて「OSAKA BLOCKCHAIN GAME SHOW2019」が開催されました。当メディアで取材に行ってきましたので、地方で開催される機会の少ないブロックチェーンイベントの模様をお伝えします。

イベントページ:OSAKA BLOCKCHAIN GAME SHOW2019

※筆者の都合で記事が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。イベントが長かったため、取材できた範囲のみお伝えします。

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主催者挨拶

Zenism 国府氏

Zenismは、今回の共催の大阪のブロックチェーンメディアです。

代表の国府氏は、「自分はブロックチェーン業界で、しかも大阪のおばちゃん、もしNFTだったら高額になるはずだ」と冗談を前置きしました。

ブロックチェーンは難しくて説明できないため、今回はそれが使われている一番分かりやすいゲームに絞ってお見せしますと、挨拶しました。

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HB Wallet

HB Walletは、イーサリアムのウォレットです。既に25万ダウンロードを超えており、ETHはもちろんのこと、ERC20やERC721規格のトークンを扱うことができます。

今回は初心者向けのイベントということもあり、まずはウォレットの仕組みが紹介されました。HB Walletを始めとする暗号資産のウォレットは、ブロックチェーン上の残高を表示しているものになります。

HB Walletでは、DAppsコンテンツをリリースしており、ウォレットのアドレスとゲームを接続することによりゲーム内のキャラクターやアイテムを扱えるようになります。最近は、NAGEMONというサービスをリリースしており、あらゆるクリプトアセットを売買することのできるプラットフォームが提供されるようになりました。

HB Walletの新サービス NAGEMON

HB Walletの新サービス NAGEMON

早稲田リーガルコモンズ

早稲田リーガルコモンズ 三枝氏

早稲田リーガルコモンズの三枝弁護士は、ゲーム開発会社の老舗のフロムソフトウェアに務めていた経験をもつ、法曹界では異色のキャリアを持ちます。

三枝氏は、ブロックチェーンとゲームとの相性は良いといいます。法律さえ整ってしまえば、今後はブロックチェーンベースのカジノゲームが日本ではウケていくのではないかとしています。カジノはチートをしていないかが重要になるため、ブロックチェーンを使えば、カジノの透明性が確保できるからです。

現在の法規制について、ブロックチェーンゲームに絞った法規制はありません。現状のブロックチェーンにする法律は資金決済法と金融商品取引法(金商法)になります。これらは、もっぱら払い手段としての仮想通貨を規定したものになります。例えば、ゲームの「くりぷ豚」の豚は、現在は商品という扱いになり、仮想通貨規制にはあたりません。

最後に三枝氏は、いまブロックチェーンゲームで遊んでいる人は、ブロックチェーンのビジネスユースの最先端で遊んでいることになると話し、スピーチを締めくくりました。

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くりぷ豚

Good Luck 3 井上氏

Good Luck 3の井上氏は、リアルの豚とゲームの豚に関する事業を行っています。

リアルの豚では、井上氏が養豚場の上原ファームの取締役を務めています。くりぷ豚のレースで勝つと上原ファームからユーザに豚肉が提供されます。

ゲームの豚である「くりぷ豚」では、豚を買って、交配して育てて、レースに出すことができます。くりぷ豚の累計ユーザー数は16,000人にのぼり、豚のお見合いは57,000匹、誕生した豚は57,000匹になります。

くりぷ豚は、DAppsランキングサイトのDappRaderにおいてゲームランキングの5-10位付近に位置しています。

くりぷ豚の概要

くりぷ豚の概要

くりぷ豚では、4月にETHの買い取り保証を開始し、買った値段より価格下がったら嫌だなと感じるユーザのニーズに対応しました。まずは、保証の総額は10,000ETH分までを予定しています。また最近は、レースに賭ける機能が搭載されました。ただし、これは賭博に関する法律を回避するために、仮想通貨ではなくゲーム内コインで賭けるようになっています。

ユーザの豚はイーサリアム上に所有権が刻まれており、他のゲームでもキャラクターとして登場させることができます。

ブロックチェーンゲームの可能性

ブロックチェーンゲームの可能性

なお、くりぷ豚では不定期でMeat Upを開催しています。これはMeet Upと異なり、豚肉を食べるためのミートアップです。Good Luck 3社内では、肉の日(毎月29日)にMeat Upを開催しているそうです。

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Agelium

Angelium Rio氏

Angelium(エンジェリウム)は、AR/VR(XR)と現実の世界と組み合わせたクロスリアリティプラットフォームです。これからの時代、人はどんどん繋がり、視聴する時代から体験する時代になっていきます。Angeliumでは、映画の「レディ・プレイヤー1」のような世界を目指しています。

Angeliumの概要

Angeliumの概要

Angeliumには、Proof of Renderingという技術が使われています。これは、インターネット上のコンピューティングパワーにより3Dをレンダリングする技術になります。今までであれば膨大な処理能力を中央集権的なコンピューティングで確保していたものを、分散的な環境で確保できるようになります。

3Dレンダリングには膨大な処理能力が必要

3Dレンダリングには膨大な処理能力が必要(数字はポリゴン数)

仮想空間内で利用される3Dデータのモデリングは、スキャニングスタジオで行われています。140台のカメラを使い写真を撮影し、それを3D化していきます。さらに声も入れることで、デジタルヒューマンを誕生させます。VRの世界で旅行やショッピングを楽しんだり、学校のコンテンツを用意しています。

Angeliumは総合XRプラットフォームになっていますが、当初はアダルトコンテンツとしてスタートしました。今もアダルトコンテンツは提供される見込みです。事実として、世界に流通するアダルトコンテンツの殆どが日本製で、Angeliumでもこれを世界に展開していこうとしています。

そこで、Angeliumでは400名のセクシータレントとして独占契約し、コンテンツ供給を行っていきます。アダルトコンテンツはVRと連動するようになっており、男性用のほか女性用のコンテンツもリリースされます。

Angeliumのアダルトコンテンツ

Angeliumのアダルトコンテンツ

MagicLand

MagicLandは、クリプトダービーを展開しているプラチナエッグが新たに展開するブロックチェーンを絡めた位置情報ゲームです。現在、位置情報ゲームの市場は大きく、3,000億円あるといわれています。

MagicLandのコンセプト

MagicLandのコンセプト

MagicLandでは、その土地で起こったイベントと土地オーナーの収入が連動するようになっています。

例えば、モンスター自体に賞金がついており、モンスターを倒すとその土地の所有者に配当がバックされる仕組みが提供されます。また、ユーザが課金した場所の土地オーナーにも配当が入るようになります。

MagicLandのゲームサイクル

MagicLandのゲームサイクル

このような仕組みで、MagicLandでは土地の相場を動かすことを意図しています。位置情報を絡めてプレイヤーが賞金目当てにモンスターを倒しにくる、そしてゲームと土地売買を絡めると面白くなるのではと考えています。

ゲームリリース後は、ゲーム内のエネルギーが循環し、ゲーム内アイテムが売買できるようになります。これにより、ゲーム内の土地が値上がりしていくと見込まれています。

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Azbit

Azbit 大下氏

Azbitは、ブロックチェーンベースの銀行サービスで、Bitcoin.comのロジャー・バーがアドバイザーを務めています。

現在のブロックチェーンのサービスは、金融機関の受け皿がありません。そこで、Azbitではこれらの受け皿になる位置づけを目指しています。

Azbitの立ち位置

Azbitの立ち位置

それ故に、Azbitが実現するのは従来の金融機関のサービスをブロックチェーンベースにしたものであり、それ自体は真新しくありません。しかし重要です。

仮想通貨と従来金融の世界をつなぐことで、仮想通貨で直接株を購入できるようにしたり、旧来の経済へのアクセスの利便性を向上させることでユーザの利便性を向上させていきます。

Azbitで提供するソリューション

Azbitで提供するソリューション

まずAzbitでリリースされるサービスは、仮想通貨取引所のマーケットエクスチェンジのサービスになります。その後は、FXシステムやコピートレードができる投資プラットフォームや統合型IDサービスのAzbit ID、ウォレットなどが予定されています。Azbitでは、これらのサービスすべてを2020年にリリースすることを目標にしています。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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