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統合型のロールアップネットワーク「Initia(INIT)」の解説

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Initia(INIT)の概要

Initia(イニシア)は、さまざまなロールアップが織りなすネットワークを構成するためのプロトコルです。チェーン全体は自身のレイヤー1であるInitiaと、Minitiaとよばれる複数のレイヤー2から成り立っています。2024年5月25日時点、Initiaのメインネットはローンチされておらず将来的なエアドロップのためのキャンペーン(コードJSNRE3FHで参加可能)が行われています。

現在、さまざまな開発フレームワークのおかげで、独自のブロックチェーンを作成することが容易になっています。しかし、これらのチェーン間で資産を移動させるのは容易ではありません。ユーザーや開発者は、複雑な操作や手間を減ることを余儀なくされています。さらに、モジュラーチェーンへの移行が進むにつれて、この問題はさらに深刻化しています。

このような問題を解決するために、Initiaが開発されました。Initiaのチームは、アップルのデザインからインスピレーションを得ています。iPhoneでは、開発フレームワークが多様であっても、すべてのアプリがFace IDなどのコアネイティブ機能にアクセスできます。これはアプリ間通信によって実現されています。Initiaも同様のアイデアを採用し、ユーザー体験を簡素化し、直感的で相互接続された統合プラットフォームを提供します。

統合プラットフォームを実現するために、Initiaはオーケストレーション層となるレイヤー1と、その上に任意の仮想マシンをサポートする独自のレイヤー2(Minitia)を立ち上げることができるプラットフォームを提供します。さらに、Initiaのネイティブトークンである$INITや、流動性を提供してコンセンサスに参加できるEnshrined Liquidityが導入されています。Enshrined Liquidityにより、ロールアップ間での資産のやりとりの流動性が向上し、シームレスな資産の転送が可能になります。これにより、ユーザーはより簡単にブロックチェーンを利用することができます。

技術ダイジェスト

同一プラットフォームでレイヤー1とレイヤー2をカバー

Initiaは、レイヤー1とレイヤー2を統合したアーキテクチャを持ち、これらをまとめてOmnitiaと呼んでいます。Omnitiaは、唯一のレイヤー1(Initia)と複数のレイヤー2(Minitia)から成り立っています。

レイヤー1は、オーケストレーション層とも呼ばれ、チェーンにおける基本的な機能、例えばネットワークセキュリティ、コンセンサス、ガバナンス、相互運用性などを担当します。このレイヤーはチェーンの管理を行う一方で、MoveVMに準拠したアプリケーションの展開も可能です。

一方、レイヤー2はMinitiaと呼ばれ、開発者はOPinit Stackと呼ばれるOptimistic Rollupのフレームワークを使用して、独自のロールアップを展開することができます。Minitiaは、10,000TPSを超える処理容量と500ミリ秒のブロック時間の性能をもち、MoveVM、WasmVM、EVMの各アプリケーションに対応します。さらに、相互運用性とOmnitiaの共有セキュリティのためにIBCを利用します。

また、Minitiaにはアプリケーション開発者向けの即時利用可能なソリューションが内蔵されています。これには、ネイティブUSDCやCCTPへの即時ブリッジやアクセス、オラクルインターフェイス、法定通貨ゲートウェイなどが含まれています。これにより、開発者はより効率的にブロックチェーンアプリケーションを開発することが可能になります。

流動性とセキュリティを提供する Enshrined Liquidity

Initiaは、Balancerと同様に機能するネイティブDEXをレイヤー1に組み込んでいます。この仕組みは、セキュリティ確保も兼ねており、Enshrined Liquidity(エンシュラインド・リクイディティ)と呼ばれています。

ネイティブDEXが内蔵されることで、レイヤー1とレイヤー2間の流動性の断片化を防ぎ、ユーザー体験を向上させることが可能になります。さらに、ネイティブDEXとして機能することで、流動性として追加された資産のステーキングやリキッドステーキングの利回り、取引手数料を獲得するというメリットがあります。

セキュリティ確保の観点からは、$INITのステーキングだけでなく、$INITとホワイトリストに登録されたトークンをペアにした流動性の提供により、バリデーターの投票力を確保することができます。この仕組みは、チェーンのセキュリティを向上させることにつながります。現在のチェーンの主流のセキュリティ確保方法であるDPoSは、その仕組み上、セキュリティ強度がネイティブトークンの価格に依存します。Initiaでは、$INIT以外のトークンをセキュリティ確保に使用することで、$INITへの依存度を減らし、例えばステーブルコインを加えることで、チェーンのセキュリティ強度の変動を抑えることが可能になります。これにより、セキュリティ強度のブレが少ない、より安定したブロックチェーン環境につながります。

INITトークン

Initiaではネイティブトークンとして$INITが発行されます。2024年5月25日時点、$INITの詳細は発表されていません。

Initiaに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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